
状況的にも自宅作業がメインになったため、仕事の環境を見直しました。
まずは4月に自宅のPCモニター(ディスプレイ)を変更。
買ったのは Dell(デル) の4Kモニター「U3219Q」。
32インチでUSB-C接続できるモニターです。
MacBookPro 13インチ(2018)をUSB-C接続して使っています。
今のところ、スリープ復帰で映らなくなる、給電異常、画面がちらつく、などのトラブルは一度もなく快適です。
今回は、どのようなモニターを選ぶかだいぶ迷ったので、このDell(デル)U3219Qを選ぶまでの経緯を書きたいと思います。
2022年8月 U3219Qファームウェアのアップデートがありました。
https://www.dell.com/support/home/ja-jp/product-support/product/dell-u3219q-monitor/drivers
モニターとPCが繋がりにくいっていう人はアップデートしたほうがいいかも知れないです。
なおアップデートの際はU3219QとPCとの間にUSBハブなどは介さず、付属のケーブルで直接接続するようにとなっています。
目次
最大の目的は「仕事の効率化」
まず、なぜモニターを買い換えるのか?
「一番の目的は仕事を効率化すること」
ここが曖昧だと自分の中で不満がでてくるので明確にしてます。
人によっては「ゲーム中心」だったり「YoutubeやNetflixのようなネット動画が綺麗に見たい」ということもありますよね。
自分の状況で言えば、スプレッドシートやPDF資料、開発アプリなどあらゆる情報を、アプリを切り替えることなく確認できることが効率化に繋がります。
当然ですが、そのためにモニターに求める絶対条件は「画面領域が広い」ことです。
PCモニター選びで考えたこと
- ウルトラワイドモニター?
- 湾曲モニターはどうなのか?
- 4Kあるいは5Kモニターはどうか?
できれば求めたいこと
- 縦画面(領域)も広めに欲しい
- USB Type-C接続で給電したい(ケーブル1本で完結)
考えなかった選択肢
[box class=”box3″]
- デュアルモニターにする
- 解像度フルHD(1920 × 1080)のモニター(今と変わらないため)
- スピーカー機能の有無
[/box]
変更前のモニター
変更前まで使っていたのは、2012年に買った Acerの27インチワイドモニター(型番:S271HLA)。フルHDで今でも悪いスペックではないと思います。
同時期にBenqのモニターも買って、当時はMacBookAirにディスプレイアダプターでつなげてデュアルモニターとして使っていました。


その後、外作業が増えたのでBenQのモニターを処分し、PCモニター自体はほとんど使わない環境でした。
デュアルモニターを考えなかった理由
今回はデュアルモニターを考えませんでした。
いまは当時と違ってウルトラワイドモニターや4Kモニターが市場に投入されてます。デュアルモニターにする意味が少なくなってきているためです。
デュアルモニターのメリット
[box class=”box25″]
- 画面が広くなり作業効率が上がる
- 1台を縦型にして情報量を増やせる
- モニターアームを使っての自由な画面配置
[/box]
デュアルモニターのデメリット
[box class=”box14″]
- 2台分の場所が必要
- モニターアームが高い(一台に減らした場合は邪魔に)
- 設定や接続が面倒
[/box]
メリット、デメリットの大部分をウルトラワイドモニターで解決できてしまいますが、片方を縦にするスタイルはデュアルモニターの強みかも知れません。

デュアルモニターの縦スタイルは自分に合わず
コーディングしやすそうだったので、以前の職場でこの縦型スタイルにしていた時期があります。
個人的には俯瞰して見なくなった感じがあって、そこまで効率的にはならず。画面が同一視線上にないことが自分には使いにくいのだとわかりました。
さらに、モニターアームを使って横画面を縦並びにすることもないだろうし、自宅でモニターアームを動かすこともなかなか無いので、デュアルモニターは候補から外しました。
ちなみに2台とも同じモニターじゃないと設定変更時に面倒です。モニター個々で色調も微妙に違いますしね。
もしデュアルモニターにするなら同じモニターにしましょう!
ウルトラワイドモニターを調べる

ゲーミングモニターと銘打ってウルトラワイドタイプのモデルも多くなってきました。
画面が湾曲したタイプが多いのもウルトラワイドモニターの特徴ですね。
ウルトラワイドモニターのメリット
[box class=”box25″]
- 1台で一般的なモニターのほぼ1.5〜2台分の画面領域
- 操作、設定は1台なので明るさなどの画面設定も楽
[/box]
ウルトラワイドモニターのデメリット
[box class=”box14″]
- 場所を取る以外に特にないように思います
[/box]
ウルトラワイドは2年ほど前から気になっていて、近くのビックやヤマダでちょくちょく見てました。
29インチで縦画面30cm程度なので、小さいな〜という印象を受けてました。
湾曲モニターはどうなのか?
実際には店頭でちょっと見たレベルですが、湾曲モニターを選ぶ判断は難しいと思いますね。
湾曲率も製品によって違いますし、中長期で使ってみて合う合わないがわかる感じがします。
湾曲モニターに関しては、よくネット上で「直線が判別しにくいからPhotoshopなどに向いてない」という情報をみてました。確かにグラフィックデザインアプリを含めてビジネス向きじゃないな〜という印象です。
海外の有名掲示板、Quora.comでも「グラフィックデザインやるのに湾曲モニターってどう?」みたいな質問がいくつかありましたが、大体平面モニターをおすすめされてました。
Is a curved monitor useful for Photoshop?
Is curved monitor good for graphic designing?
逆にYoutuberとかビデオ編集するような人は、湾曲モニターをおすすめしてるのをみますね。ゲームや映画などには適しているのだと思います。
ということで候補からは外しました。
スーパーウルトラワイドモニターもある

中には横幅120cm超えのスーパーウルトラワイドモニターも出てます。
PHILIPS(フィリップス) 499P9H1/11
Dell U4919DW
両方とも49インチ。解像度は 5120 x 1440。
画面の縦横比率を表す「アスペクト比」は 32:9 で、持っているAcer27インチワイドが 16:9 です。横が倍。解像度は3倍近い差が。
さすがにここまではいらないかなぁという感じです。
MacBookPro 13インチだと内蔵GPU(画像処理装置)も厳しいし、画面に表示しすぎるとフリーズしそうな気がします。
候補はLGの34インチ ウルトラワイド
Amazonで29インチ以上のウルトラワイドモニターを全て見た結果、29インチモニターは縦の解像度が軒並みフルHDと同じ1080。
手持ちAcerが「1920 × 1080」 なので 「2560 × 1080」に買い換える意味を見出せず、34インチを物色。
結果、LGの「34WL850-W」を候補に入れました。

LG 34WL850-W 34インチ/ウルトラワイド
[box class=”box32″ title=”LGの「34WL850-W」の特徴”]
- NanoIPSパネル(非光沢)を採用した34インチ
- 3440×1440の高解像度ウルトラワイド
- Thunderbolt3端子(USB Type-C)を搭載
- HDR規格DisplayHDR400に対応
- スピーカー搭載
- 画面寸法:幅82.6cm × 高さ37cm
[/box]
解像度だとWQHD(改)というところ。もう少し縦幅が欲しかったですが、Macユーザーとしては Thunderbolt3は魅力的です。
4K、5Kモニターはどうなのか?
もうLGの「34WL850-W」を買う気マンマンでいたんですが、せっかくなので4K、5Kモニターもよく調べてみることにしました。
技術的な仕様は解説サイトはモニターのメーカーなど含めていっぱいありますが、単純に4KはフルHDの4倍広い!
フルハイビジョン(フルHD)
1920 × 1080(207万3600画素)
4K
3840 × 2160(829万4400画素)
ただし、広いからといって画面の小さいものを買うと失敗してしまう場合も。
4Kモニターはスケーリングと画質の変化に注意

フルHDと4Kで寸法が同じようなサイズのモニターだと、解像度をスケーリング(画面領域の拡大縮小)しない場合は、上記の画像のような解像度で表示されます。
フルHDでよく見える文字が、4Kの32インチそのままの解像度で見ると、文字が小さくて厳しいです。
また、画像が4K画質に対応したものでないと、フルHDモニターで見ても4Kモニターで見ても基本的に画質に変化は感じられないです。
しかし、元々小さめの画像を4Kで大きく見ようとすると、無理に引き伸ばすことになり、逆に画像が粗く見えてしまうため注意が必要です。
4Kモニターに心が傾く
調べていくうちに、実際の画面表示は 3840 × 2160 では厳しそうだけど、32インチで縦1800くらい表示できればウルトラワイドよりも良さそうと思い始めました。
思い浮かべたのはApple公式の4K
じゃあそろそろ実機を調べようと、はじめに思い浮かべたのがApple公式の4Kモニター。
「LG UltraFine 4K」がApple Storeで販売されていて、公式だけあってThunderbolt3 に対応してます。が、残念ながら23.7インチ。小さい。
LG UltraFine 4K Display 23.7インチ(Apple公式のモニター)
5Kの「LG UltraFine 5K Display」もあったので見てみると、MacBookPro13インチ(2018)にも対応。こちらは27インチ。
LG UltraFine 5K Display 27インチ(Apple公式のモニター)
でも 5120 x 2880 の27インチってどうなんだろうか…
iMac使うとかMac Proならまだしも、内蔵GPUに期待していないのもあって5Kモニターは早いと早々に断念。
6Kの「Pro Display XDR」はMBP13(2018)は対応していないし、価格もアレなので見なかったことに。
4K USB-Cモデル、アリだなと気付く
またAmazonを中心に4Kモニターを物色し、
「ウルトラワイドかなと思ったけど、縦幅もある30インチ以上の4Kでよくない?」
と思い始めました。
見ていくと、接続はUSB-C 1本で済みそうなモニターが何台かあり、価格も10万前後。
候補にしたのが下記のモニター達。
LG 43UN700-B(4K 42.5インチ)
BenQ EW3280U(4K 32インチ)
BenQ EW3270U(4K 31.5インチ)
Dell U3219Q(4K 31.5インチ)
43インチは、横96.7cm、縦57.5cm、Youtuberのレビュー動画などでも目の前にモニターが広がる感じ。
やはり奥行60cm(千円札の横幅4枚分)のデスクには厳しそう。。ということで候補から外しました。
大きさ的にも30〜34インチが適切と思えたので、BenQ 2種とDellを比較。
BenQ EW3270U
BenQ EW3270Uは価格が5万円台と、圧倒的にリーズナブル。
パネルがVAなのはいいとして、USB-C1本で給電できないのは若干マイナス。
ただ残念なことに、見ていた時は「売り切れ入荷未定」でした。
BenQ EW3280U
BenQ EW3280UはUSB-C1本で60W給電可能。
スペック的にも良い感じなのですが、問題は。。調べた時はまだ発売されてなかったことですね!(2020年 4月27日発売)
実際のところはまだわからないので、スピーカーとリモコンはありませんが質は一番高いDell U3219Qを買うことにしました。(在庫はありました)
結果、DellのU3219Qは最高だった
そして注文から3日後。届きました。


[box class=”box32″ title=”Dellの「U3219Q」の特徴”]
- IPSパネル(非光沢)LEDバックライト付き32インチ
- 4K 3840 x 2160の高解像度
- USB Type-C接続 90W給電
- HDR規格DisplayHDR400に対応
- InfinityEdge(ベゼルが1cm以下)
[/box]

電源以外の付属ケーブルは下記の3つ。
USB-C、DisplayPort、USBアップストリーム。
USBアップストリームケーブルをPCからU3219Qに接続することで、U3219QのUSBポートをハブとして利用できます。(ここ数年のMacBookはUSB-C端子しかないので変換が必要)

USBポートはすべてUSB3.0対応。
背面と側面それぞれ1つは充電機能付きです。
ちなみに電源もACアダプタがないケーブルのみのタイプなので、邪魔にならずポイント高いです。
解像度は 3008 × 1692 で使用中
最高解像度(3840 × 2160)でそのまま使うと、文字が小さくて目が痛くなってきます。
なので当初は解像度 3360 × 1890にしてましたが、画面上に複数のアプリを開きながら作業していたらMacのファンが回りっぱなしになりました(念の為、CPU Core i7、メモリ16GBです)。
スケーリングして 3008 × 1692に変えたら落ち着きました。
個人的には文字サイズも丁度いいです。






たぶん縦画面にして使うことはないと思います。。
初期にやった設定
少し画面が明るいと感じたので、モニター本体の設定ボタンから輝度を70まで落としました。

あとは画面が広くなったので、MacOSの機能である「ホットコーナー」を設定。

ホットコーナーではカーソルを画面四隅に持っていくことで、それぞれ上記画像にあるような機能のショートカットを設定することができます。
MacBookとモニターの相性
下記のブログで詳しく言及されてますが、MacBookも型番と年式でUSB-C(Thunderbolt含む)の仕様や相性の問題が多くありそうです。
4K@60hzを出力できるMacはどれ? | INFORNOGRAPHY
口コミやYoutubeでのモニターレビューを見ても、モニターによって画面が映ったり映らなかったりとかトラブルがあるのがわかりました。
その中で感じたのが、USB-Cケーブルの規格で間違えてしまう人は多そうだなということ。
USB-Cの規格は確認しよう
USB-Cケーブルは規格がありすぎて複雑です。
USB-Cケーブル1本で映像、オーディオ、電源までまとめるなら何でもOKではなくて、大体の場合はUSB-C 3.1 GEN2(E-Marker対応)のケーブルが必要です。この規格ならUSB PDに対応してます。
[alert title=”注意”]
GEN2ケーブルは記事投稿時で大体2,000円くらいですが、安いものは偽物もあるようです。
それとモニターからの給電が足りないと、接続が映ったり映らなかったりと不安定になりますので気をつけましょう。
[/alert]
U3219Q付属のUSB-Cケーブルは問題なく使えます。

リフレッシュレート
リフレッシュレートは1秒間に画面を更新する頻度で、Hz(ヘルツ)によって表現されてます。
一般的には60Hzで、120Hzとかだとものすごい滑らかな動きになります。
逆にPCで30Hzだと画面の動きがカクカクし、ちらつきのある表示になります。
[alert title=”注意”]
リフレッシュレートを確認しておかないと、正常品でも不具合や初期不良かも?って思ってしまう場合もあると思います。
グラフィック機器の処理能力、入出力やケーブルの相性、システムの対応有無など原因は多岐に渡ります。ここも気をつけておきましょう。
[/alert]
リフレッシュレートを確認しておかないと、正常品でも不具合や初期不良かも?って思ってしまう場合もあると思います。
グラフィック機器の処理能力、入出力やケーブルの相性、システムの対応有無など原因は多岐に渡ります。ここも気をつけておきましょう。
4Kモニターでゲーム画面
この4Kモニターでゲームやる予定はないんですけど、念の為に接続(HDRモード未使用画面)。
PS4(プレイステーション4)
そもそも家のPS4はPS4 Proじゃないので4Kに対応していなかった…
HDMIによるフルHD出力です(1920 × 1080)。

Nintendo Switch
Switchも同じくフルHD出力(1920 × 1080)。
Switchの方はめちゃくちゃカクカクに見えましたが5分くらいで慣れますね。
この写真だとキレイにすら見えます。

候補にしたモニターまとめ
というわけで、Dell U3219Qを使い始めて 2ヶ月程経過しましたが、本当に良い感じです。
不満な点は一切ありません。ストレスなく使えています。おすすめです。
BenQ EW3280U(4K 32インチ)
BenQ EW3270U(4K 31.5インチ)
Dell U3219Q(4K 31.5インチ)