SEO強いのはどっち?1ページ、1キーワード型か情報強化型か

SEOの大家、鈴木謙一さんのWeb担記事で、以下の記事が気になりました。

SEOに強いのは、詳細ページを大量に? 少数ページを強化? グーグル中の人のおススメは……Web担当者Forum

主題を参照させていただくと

あるテーマについて記事を書くとき、次のどちらがいいのか?

トピックを細かく分けてたくさんのページを作ったほうがいいのか?
限られた数のページにまとめて公開したほうがいいのか?

このテーマは、正に数年の自分の「迷い」でもありました。

Googleの答えは1ページ情報強化型?

Googleのウェブマスターかつアナリストでもあり、SEOの情報発信を定期的におこなっているジョン・ミューラーさんの解答は、「戦略による」というもののようですね。

さらにアドバイスとして、「少数ページの強化」を推奨しているようです(ただし一般的には、ということ)。

僕は「少数ページの強化」と「テーマを複数ページに分割」、どちらも仕事とプライペートで対応しています。

結果の面から見ると、どちらも上位表示することは可能です。

何かしらのキーワードで検索した場合、検索結果の上位サイトはどちらかのパターンが多いですし、自分が対策してきた経験上でもそうです。

つまり、事実として「どちらの方法でも結果が出ている」わけです。

次は「少数ページの強化」と「テーマを複数ページに分割」を、それぞれ具体的に見ていきたいと思います。

テーマを複数ページに分割する

一般的によく言われるSEO対策では、以下のようにサイトを作ったほうが良いと言われています。

特定のテーマについて記事にする場合

[box class=”box25″]
1ページ毎に、
メインのキーワードを1つ決めて、
ページを作る(記事を書く)
[/box]

この記事の主題の「テーマを複数ページに分割」の方です。

具体的な構成にすると下記のような感じ。

[box class=”box26″ title=”テーマ:レンタルおじさん”]
「レンタルおじさん」トップページ
「レンタルおじさん」の使い方ページ
「レンタルおじさん」の料金ページ
「レンタルおじさん」と「レンタルお兄さん」の比較ページ
「レンタルおじさん」の口コミページ
[/box]

「レンタルおじさん」を複数ページにして、それぞれのページで「使い方」とか「料金」とか主題をもって作るパターンです。

TOPページ「レンタルおじさん」の内容は、各種ページへの目次的な扱いです。各記事への一覧みたいなものですね。

他にコンテンツがあるとしたら「レンタルおじさんとは?」とか「ランキング」などです。

「使い方」とか「料金」など各ページそれぞれに、見出し H1 〜 H4 くらいまで入れられている構成ですね。

例えば「レンタルおじさん」の料金ページ。
このページには、H2に「プラン」とか「支払い方法」とか、そんな感じの見出しと、見出しに沿った文章が入ることになると思います。

これはこれで結果もでます。

アフィリエイト系サイトとかサテライトサイトとか言われるのも、この作りが多いかと思います。

ただ、最も難しいのが、どこまでページ分割するかですね。

これが主題に当たる部分と思いますが、ページを分割しすぎると内容がペラペラになるものもありますよね。

関連キーワードをグループ化して、その月間検索回数と、ユーザーがどの辺りまで問題を解決したいと思っているのか?を判断して、作るページを決める感じになると思います。

個人的に、特定テーマ専門のサイトを作る時は、この「テーマを複数ページに分割」してサイトを作る場合がほとんどです。できるだけページ数を増やします。

この種のページを作るときは、ドメイン選びから設計する事が多いですね。

少数ページを強化

もう一方の「少数ページの強化」は、

[box class=”box25″]
1つのページに情報を詰め込んでページを作る(記事を書く)
[/box]

主題の「限られた数のページにまとめる」に該当します。

特定のページ(記事)に、そのテーマの問題解決情報をてんこ盛りにするパターン。

構成はこのようになります。

[box class=”box26″ title=”テーマ:レンタルおじさん”]
h1:「レンタルおじさん」
h2:「レンタルおじさん」について
h3、h4
h2:「レンタルおじさん」の使い方
h3、h4
h2:「レンタルおじさん」の料金
h3、h4
h2:「レンタルおじさん」と「レンタルお兄さん」の比較
h3、h4
h2:「レンタルおじさん」の口コミ
h3、h4
[/box]

ページタイトルはこんな感じでしょうか。

  • 「レンタルおじさんを100回利用した俺が、失敗しない使い方を徹底解説!」
  • 「おすすめのレンタルおじさんを200件の口コミから徹底比較!」
  • 「レンタルおじさんは使うべき?間違えない3つの使い方」

Googleジョン・ミューラーさんの推しはこちらの構成ですね。(「ただし一般的には」、というように、検索回数や競合状況など全てのジャンルやカテゴリーに当てはまるものではないというのはよくわかります)

今のSEOは情報強化型にすべき?

Googleの中の人も言うから、この「少数ページの強化」がいいんだな、というと一概に言えません。

このやり方は、ニッチな情報ページを作るのには適しているやり方です。
検索回数が少なめのキーワードとかです。

芸能人の名前とかで検索すると、
「〜は今どうしてる?結婚相手は?芸能界は引退してる?」
みたいなページがよく出来てきます。

これもその芸能人の情報をページに詰め込んだ「少数ページを強化」に当たります。

実は内容と結果の見極めが難しい方法

少数ページの強化は、大きめのキーワードを狙う際には
「入れ込むキーワード、強いては内容がブレてくると、全然順位が上がらない」
という、割と上級者向けの方法とも言えます。

たくさんの文章が入ることで、テーマが薄まってしまうということですね。

キーワードの抽出とグルーピング、文章構成が重要です。

また、「そのジャンルのニーズの大きさ、競合の多さ、強さ」によって違ってもきます。

特定のテーマで、SEO 初心者の人が1万字の記事を書くのと、SEO専門家が1万字の記事を書くのとでは、まったく順位が違ってくると思います。

ビッグキーワードや高CV率キーワードは難しい

そもそも、競合ひしめくジャンルの「ビッグキーワード」などは、情報をまとめた数ページだけでは勝てないです。

その結果、5千〜1万字のページを2、3ページ作ったところで「結局、苦労した割に上がらないじゃん」、みたいな話にもなってしまいます。

大きいジャンルで戦うには、専門サイトかつ情報以外にも集客戦略とその他のSEO戦術(ページスピードなり、ドメインパワーなり)が必要になります。

まとめ

冒頭で書いた「迷い」というのは、検索ニーズや競合の分析の面が大きかったのですが、調査時間(リサーチ)が限られる場合には、できる限り1ページにまとめていくスタイルのほうが良いかなと思ってます。

結局のところは、どちらのやり方を選んでも周りの状況やタイミングで結果は大きく変わるので、「これだ!」というものはありません。

SEOの経験値を上げて、ユーザーが求めているものを検索キーワードのボリューム感から自分なりに判断していきましょう!

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