生成AIツールの選び方-利用シーン別ガイド【2024年7月】

生成AI別の利用シーン

生成AIの進化に伴い、仕事や日常生活における利用シーンがますます広がっています。

さまざまな生成AIツールが登場し、日々とんでもない速さでアップデートや新プロダクトが登場しており、1週間で内容が変わると言っても過言ではありません。そんな中でも、生成AIサービスそれぞれが得意とする分野や機能も見えてきました。

この記事では私の主観で生成AIツールを利用シーンごとに紹介しています。あなたのニーズに最も適した生成AIを選び、効率的に活用するための参考にしていただければ幸いです。

生成AIごとの利用状況

Perplexity

  • 一般情報検索
  • 簡易リサーチ

PRO版を利用していますが、Google検索よりPerplexityを使う機会が増えました。リサーチ作業でとにかく情報の欠片を集めたい時に重宝しています。

Claude 3.5 Sonnet

  • 全般的な依頼
  • 画像解析
  • プログラミング
  • システム設計
  • 簡易システム制作
  • テキスト生成
  • PDF分析、要約
  • データ分析
  • 記事作成
  • グラフ作成

3.5 Sonnetの登場で、システムが組めるArtifacts機能やBotを作れるProjects機能が増えたこともあり、非常にできることが多くなり視覚的にも確認しやすくなりました。

これまでのClaude Haikuは主にAPIで利用し、Opusに関してはほとんど使わなくなりました。

GPT-4o

  • 全般的な依頼
  • 壁打ち(アイデア出し、草案等)
  • プログラミング
  • 画像解析
  • 画像生成(Dall-E)
  • テキスト生成
  • 記事作成
  • グラフ作成
  • データ分析
  • 簡易翻訳
  • 音声入力(アプリ)

全体的に能力が高く、万能なGPT-4o。三国志で例えると趙雲的なポジションでなんだかんだ一番使ってます。Perplexityでリサーチした内容をまとめたり、壁打ちが一番多いかも知れません。有料版のPlusとAPIを利用してます。

Gemini(1.5 Pro、Flash)

  • 動画要約、分析
  • 画像解析
  • プログラミング
  • 大きめのシステム設計
  • 長文テキスト要約

画像と動画の解析ならGemini 1.5 Pro、長文のテキスト処理ならFlash。

大量のトークンを送ることができるので、データ量が多いものはGemini一択。

Midjourney、Stable Diffusion

  • 画像生成

Midjourneyを契約してからはほぼMidjourneyとDall-E3ばかりになりました。

その前はStable Diffusionで沢山画像を作っていましたが、ローカルマシンでの利用はとにかくモデルがSSDを圧迫してしまうため、モデルの整理とともにMidjourneyに移行し、頻度が激減しました。どんどん知識が薄まっているのが難点です。

利用シーン別の生成AIツール活用

リサーチ

  • Perplexity
  • GPT-4o

動画・画像解析・システム設計開発

  • Gemini 1.5 Pro
  • Claude 3.5 Sonnet
  • GPT-4o

アイデア出しなどの壁打ち、テキスト処理、PDF処理

  • GPT-4o
  • Gemini
  • Claude 3.5 Sonnet

画像生成

  • Midjourney
  • Leonardo.ai
  • Dall-E3(ChatGPT)
  • Stable Diffusion

音楽生成、動画生成

話題に上がってくるものを適度に触ってる感じで、本格的には利用してません。

HP・LP制作

どれも初期にサンプル作った程度です。この辺りのサービスは、もしかしたらChatGPTやClaudeあたりの生成AI本体で完結し、全部飲み込まれてしまうかも知れません。

WordPressもノーコード化しつつありますが、どのような進化を遂げるか次第で、ホームページ制作の行く末が変わりそうな気がします。

その他、たまに使うもの(使っていたもの)

ローカル独自アプリ開発

  • Dify
  • Cursor + 拡張機能
  • Zoltraak + GPTなどの生成AI
  • PHPまたはPython + OSS LLM
  • Coze(まだ触り程度)
僕がZoltraakやDifyがすごいと思う理由【ビジネスを変える衝撃】

昨年まではローカルサーバーやMAMP(XAMPP)、たまに重々Mac Docker立ち上げて開発とかやってましたが、もう個人的に利用する簡単なアプリケーションはDifyとかCozeでいいような気がします。

APIで連携できますし、データとその処理方法も視覚的にわかるし、スクレイピングのようなよく使うライブラリ的な機能も多いです。作ったものもAPI化できます。

まとめ

かつてないほど進化が速いのがAI界隈です。

登録して使ったAIサービスはこの1年間で100は間違いなく超えてますが… 多分3分の1くらい死んだかもしれません(消えたと言うより、多くの生成AI利用サービスや既存アプリがChatGPTなどのLLM自体の機能で実現できてしまっているのが現状です)

半年後には大きく状況が変わっていることも考えられます。日々情報をチェックし、AIツールを活用できるようにしておきましょう。