典型的ダメな会社の6つの特徴とは?

指示に困惑する女性社員

そんなに多いわけではないのですが、職業柄これまで様々な会社と関わる機会がありました。
その中で、「この会社は伸びない」と思えた会社に共通した特徴を6つ挙げたいと思います。

1. 挨拶がない

実在するんです、こういう会社が。本当に。

挨拶は相手を認める行為です。
挨拶をしても返事がないというのは、コミュニケーションの放棄につながります。

来客はもちろんのこと、社内清掃の方やオフィスグリコなどの外部サービスの方に対しても同様です。

また、外出に関しても

「誰にも何も言わない」
「誰がどこに外出したのかよくわからない」
「予定が登録されていない」

というのも挨拶が少ない会社に多い傾向です。

会社の体制にウンザリしてる様子の社員

2. 意見が言えない雰囲気がある

意見が言えない雰囲気が出来上がってる会社も、ダメな会社の特徴です。

そのような会社の会議は、まず相手の意見を否定するところから話が始まってしまう傾向があります。

  • 「それは違う!」
  • 「それは絶対に上手くいかない!」
  • 「そんなの無理だと思います」

意見を出した人より立場が上の人や、違う部署からよく出る言葉です。
みんな無理な理由探しに頭を使ってしまいがちです。

結果、何も言わないほうが波風も立たず、責任も背負わずに済むため、「言うだけ無駄」という結論になって意見が出てこなくなります。

経営陣からは「何も意見を出せる人がいない」という話になり、スタッフからは「何か言っても無駄」という、悪循環が出来上がってしまいます。

そうなると、いわゆるイエスマンが出来上がりやすくなります。

様々な見方の意見が少なくなることで、結果的にサービスや商品に反映されずらくなり、会社の商品やサービスは質の低いものになってしまうことにつながってしまいます。

3. 責任の所在がない

ダメな会社は、責任の所在も適当だったりします。

  • 責任者が決まっていない
  • 具体的な成果点が決まっていない
  • 期限が決まっていない

ハッキリしていることが少なく、すべて「なんとなく」行われてしまっていることが多いと言えます。

誰がどのように担当してるのか尋ねると

「多分、●●さんがやってるんで、●●さんじゃないですか。自分は知らないけど。」

というような言葉が返ってくるパターンは多いです。

こういう場合、成果が良くても悪くても全部曖昧になり、評価も適当になります。

結果、社内に不満が生まれやすくなるんです。

困って項垂れるいる女性スタッフ

4. みんな誰かのせいにしている

ダメな会社は、多くの人が何かの問題を「誰か」のせいにしています。

  • 「あの人が〜〜をやったらダメになった、自分は前から言っていたのに…」
  • 「会社が、上司が、部下が~してくれない」
  • 「ずっと言って来ましたけど、まあこの会社じゃ無理でしょうね…」

少し距離が縮まってから話を聞いてみると、みんな内側から上記のような文句が出てきたりします。

改善に向けた話が起きるわけではなく、ずっと内側に抱え込んで構えてしまうんですね。
会社によっては末期のような状態のところもあります。

とにかく環境が良くないですよね。

5. 評価される仕組みがない

会社として、人や組織を評価する仕組みがない場合、社内に活気がないことが多いです。

評価方法が定まってないのですから、大体評価も適当になっています。

そうなると社長など上層部に近い人やイエスマンが評価が高いという、「仕組みではなく上層部の感情で評価が決まる」システムに成りがちです。

こういうケースは、やる気ある人の「モチベーション」を確実に削いでいってしまうため、優秀な人ほど辞めていくパターンが出来上がってしまいます。

「3. 責任の所在がない」とも関連してますが、会社としてその人に何を望み、どのような成果を出してもらいたいのか。それを達成した場合、どのような評価が与えられるのか。

目標が曖昧なのも困りますが、目標を達成した場合にどうなるのかも決まっていなければ、みんな目標に無関心になってしまいます。

自分はこの作業をすればいいだけ。あとは知らない。
となれば、会社としての一体感も生まれず、事業の効率化や拡大が望めません。

無駄な会議の会社は気をつけろ

6. 無駄で長い会議が多い

近年は無駄な会議がなくなったり、短くなるところも増えてきたと思います。
が、まだ傾向としてはこんな感じが多いですね。

  • 前週や前月の結果など…台本の読み合わせの如く会議資料をそのまま発表する
  • 集まってもみんなが考え込んで時間だけ浪費したり、会議という名の雑談と化している
  • 突発的にアイデア会議や個人の技術論が展開されてしまう

情報共有や認識合わせだけなら、数分から15分程度で済みます。
決め事をするにしても、事前にアジェンダ(会議の内容資料)や数字を共有し、意見をもってきてもらう前提で始めるれば、その場になって急にみんな考え込むこともありません。

DX化によって議事録の作成もかなり楽になってきた中で、会議に関連する作業も時間を取られることは少なくなっていくでしょう。

要は、休憩時間として会議を使っているようなところはダメな会社の特徴のひとつです。

まとめ

以上 6つの特徴を上げました。

その他にも、「やたらタバコ休憩が多い」「スタッフ感のコミュニケーションがほぼない」など、いろいろ傾向は見て取れます。

こういったケースが当てはまる場合、そもそも、代表である社長が会社を経営する気が薄いです。

社長が二代目以降の会社ならまだしも、社風は社長自らが作っていくもの。
社員やスタッフから勝手に生まれるものではありません。

社員が全員ダメで」という社長の会社は、こういった傾向が多いものです。
コンサルタントはルールは作れますが、社風を変えることは難しい。

会社の雰囲気作りやルールを徹底させるのは、普段の社長の行い次第です。
これが他人任せの会社ほど、伸びないことは間違いありません。

仕組みを変えることで改善できるものもあります。

とはいえ人が動くことですから、多くの場合「推し進める」「言い続ける」ということが必要になります。習慣を変えるのはパワーがいることです。

入社前に確認できることは少ないですが、このような会社に入ってしまった場合は、コツコツとでも変えていきたいのか、直ぐに転職を考えるか。

自分がどうしたいのかよく考えましょう。